世の中に生きる誰もが「運命の導き」に従って道をたどっています。
しかし、実のところ人生のルートは最初から決まったゴールにつながっているわけではありません。
無数の選択肢、無数の分岐点を、人はその時々の判断で通過していくのです。

例えばある日の食事を家で食べるか、外食にするか、それがすでに一つの「選択肢」であり、選ばれなかった一方の道には、「理想の未来」が待っていた可能性があるというわけです。

人生はそのような分岐点の集合によって形成されています。
いついかなる選択をするか、それが未来を形作るのです。しかし、だからと言って常に緊張して選択を吟味して行けるほど、人には持久力も時間もありませんよね。
そこで、よりよい選択肢に手を伸ばすためにどうすればいいのか考えてみましょう。

人は「第六感」に従った時に本領を発揮する

多くの人は「理性」によって、論理的に物事を判断していると思っています。
確かに、人も物質から離れることはできず、物理的、合理的な判断は常に必要です。しかし、「生き物」である以上本能から離れられるものではないのです。
判断基準は人それぞれで、その個性を産んでいるのが「本能」の働きであり、本能に根差した第六感なのだと考えられます。

人生の蓄積、そして、本能、無意識の領域で情報を総合的に判断した結果として、「自分にはどちらの選択肢が最適なのか」を検証するのです。
言葉にならない情報はデータとしての形になりません。第六感が強い人ほど勘が鋭いと言われるのはこのためです。
理性では「データ」として記録できる事象しか判断材料に取り込めないのですから、いかに第六感を活性化させるか、それが人生を大きく左右することになるでしょう。

第六感を活性化させるメソッド

第六感の働きが不活性に陥る要因はさまざまですが、現代人に付き物の「ストレス」については、確実に第六感の働きを鈍らせます。
もしも第六感を活性化させようと考えるのであれば、日ごろからストレスをため込まないこと、そして、たまった分のストレスをこまめに解消し、「心を緩める」工夫が必要です。

ストレスは心身にプレッシャーを与えて硬直を招きます。
固くなった心の鎧をまとったままでいると、本質的な柔軟性が失われて第六感からのサインが「自我」の表層に届きません。その状態がさらに続けば、第六感の動きすら失われていくでしょう。

いつも何かを我慢してしまっている人は、ぜひ思い切って願望の通りに行動してみてください。と言っても、人間関係を破綻させるなど、社会通念上問題がある行動は論外です。
例えば、いつもは我慢している食べ物を食べたり、睡眠を削ってまで行っている何かをちょっとだけ休んでみたり。
甘やかすのではなく、きりきりと引き絞った糸を少しだけゆるめて「遊び」を作ること。それが、第六感を活性化させる第一歩です。ぜひ試してみてください。