自分以上に自分自身を知る者はいないと言います。
ですが、残念ながら人間は「自分」を完全に理解しているとは言えません。
なぜなら、人体を構成する細胞、体重1キログラム当たり１兆個の細胞のすべてを意識的に操作することは不可能ですし、さらには細胞の集合体である筋組織すら「不随意筋」と呼ばれる無意識の領域が存在するからです。

人間の表層的な意識は「自我」と呼ばれ、目的に沿って自分をコントロールし、動かしています。ですが、自我は無意識の表層を覆う薄い皮膜のようなものに過ぎないのです。
睡眠時に見る夢は、スピリチュアルの世界では無意識からの呼びかけや、あるいは無意識下における「世界」あるいは「上位の存在」との対話から生まれたサインとして認識されています。
夢に現れる事象と現実に起きる出来事の関連性を系統立てた結果生み出された、サインを読み解くメソッド。それこそが、占いの手法のひとつである「夢占い」なのだと考えていいでしょう。

夢に足が出てきたらどの部位が出てきたのか注意したい

夢占いに否定的な意見も散見されますが、その反面、現実の出来事に先駆けて現れる夢のサインと、その後の現実との奇妙な符丁があまりにも多いことも事実です。
不吉とされるサインのひとつ、足が夢に出てきたならば、どの部位どのような状態で見たのかよく注意してください。

注意すべき状態
・怪我
・切断
・足を引きずって歩く

これらは生活基盤が揺らぐサインです。無意識化で読み取った「流れ」と、その変化が目前に迫った時にこのような夢を見ます。

よくあるパターン
・傷ついた足
・夢の中で事故に遭って足を切断する
・足がない
・足が重くて動けない
・強制的に歩かされる
・足が小さい
・足が痛む

サインとしての夢が現れる時、大抵はまだ現実に「事件」は起こっておらず、また、夢の中でもなかなか違和感を覚えないものです。人は常に無意識の影響を受けており、常に無意識が感じ取っている周囲の変化に応じて行動しています。
もちろん、無意識による操作は意識に上ることはありません。
とはいえ、自我は表層的なものであって、無意識が主体であると考えられます。無意識が認識している「恐れ」は本来目の前にあって、予測できないとしてもその不安は感じて当然のものなのです。それが、夢に現れる不吉のサインに違和感がない理由です。

見過ごしがちな夢のサインも、こうしてそれが何を意味しているか知った段階で対策を講じる切っ掛けとして運用できます。
もしも夢に足が出てきたならば、部位や状態をよく観察してください。注意すべき状態であったなら、仕事や人間関係、健康状態で何かしら不安要素があるはず。それらをリストにしてひとつひとつ対応を検討しましょう。