夏が近づくと、なんとなく心と身体が重くなる、やる気が出ないという方はいませんか?暑さで身体が疲れているだけと思いがちですが、実は夏は「魂」や「エネルギー体」も消耗しやすくなっているのです。
今回は、夏にエネルギーが落ちやすい理由と、魂レベルで自分を整える「クールダウンのための瞑想法」についてご紹介します。外の暑さに振り回されない、自分本来の静けさに戻るためのヒントを、ぜひ受け取ってみてください。
目次
なぜ夏はエネルギーが落ちやすいのか?
夏は活動的な季節と思われがちですが、実は多くの人がエネルギーダウンを感じる時期でもあります。その理由は、単なる気温や湿度だけではなく、心と魂にも深く関係しているのです。
ー高温多湿で身体が無意識に消耗している
日本の夏は高温多湿の環境で、身体は体温調整のためにエネルギーを使い続けています。自律神経もフル稼働するため、疲れていないと感じていても無意識のうちに身体が消耗し、睡眠の質が下がったり回復力が落ちやすくなるのです。
ー外的刺激が多く魂が疲れている
夏はイベントや人との関わりが増え、強い日差しや騒音、人混みといった刺激にさらされることも多いでしょう。すると、感覚が敏感な人ほど知らず知らずのうちに内側が摩耗していきます。
ー火のエネルギーが高まりすぎて心が不安定に
東洋思想では、夏は火の季節と言われています。火のエネルギーは活動的ですが、過剰になるとイライラや焦り、不眠、落ち着かなさなどにつながりやすくなるのです。このように肉体的な疲れだけでなく、魂もまた夏はオーバーヒートしやすい季節。自分では気づかないまま、深いところでエネルギーを失っている人も多いのです。
エネルギーダウンのサインを見逃していませんか?
「なんだかしんどい」「最近感情が鈍い」「人と会うとぐったりする」このような症状は、単なる気分の問題ではなく、もしかすると魂からのサインかもしれません。
たとえば、呼吸が浅くなって胸のあたりに詰まりを感じたり、理由もなく涙がこぼれてしまったり、逆に何も感じられないほど感情が鈍くなることはないでしょうか。人と接することがいつもより重たく感じたり、頭がモヤモヤして集中できなくなったり、無理に前向きな思考をしようとすると、かえって疲れを強く感じることもあるかもしれません。
このような状態は、魂が「もう少し静かにして」「外ではなく内側に意識を戻して」と優しく語りかけているサインなのです。そのようなときは無理に動こうとせず、まずは一度立ち止まり、自分をクールダウンさせる時間を持つことが大切です。
夏にエネルギーが落ちやすい人の特徴
夏にエネルギーが落ちやすい人には、スピリチュアル的に見るといくつか共通した特徴があります。
ーエネルギー感受性が高い人
エンパスやHSPといった周囲の人や空間、自然のエネルギーに敏感な人は、夏のようにエネルギーが活性化する季節に影響を受けやすくなります。太陽の光や湿気、人の熱気や騒音など、五感を刺激するものが多い時期は、知らず知らずのうちに魂が情報過多になり、エネルギーが消耗してしまうのです。
ー火のエネルギーに弱い魂の人
スピリチュアル的に見ると、人の魂にも「火・水・風・地」など、自然元素に近いエネルギー特性があります。火のエネルギーは情熱・行動・外向性を司るもので、夏はこの火の力が最高潮に高まる季節です。もともと「水」や「風」のような静かなエネルギーを持つ魂の人にとっては、夏の火のエネルギーは強すぎて、心や身体がついていけず、バランスを崩しやすくなります。
ー魂が内向的な人
スピリチュアルな視点では、魂には内向的と外向的な性質があると言われています。内向的な魂の人は、静けさや孤独、落ち着いた空間で真価を発揮します。夏はイベントや旅行など外向きのエネルギーが強くなるため、魂が本来の居場所を失ったような感覚になり、気持ちが不安定になったり、疲れやすくなるのです。
瞑想は、魂を鎮める冷却法
そのようなときにおすすめなのが瞑想です。瞑想というと「無になる」「頭を空っぽにする」といったイメージがあるかもしれませんが、もっとシンプルにすれば、意識的に静けさに戻る時間と言えるでしょう。
エネルギーが外に向かいすぎたとき、心と身体が緊張しっぱなしのとき、瞑想はまるで魂に冷たい風を通すような働きをしてくれます。
特に夏は、火のエネルギーが高まる分、瞑想で水や月のような静けさと涼しさを内側に取り戻すことがとても有効です。
夏におすすめの瞑想法3選
ここでは、夏の魂のクールダウンにぴったりな瞑想法を3つご紹介します。初心者の方でも安心して取り組めるイメージワークです。
ー月光瞑想
月光浴を活用した瞑想です。
夜、目を閉じて深呼吸をしながら、頭上に満月が浮かんでいる様子をイメージします。月の白い光が頭から足先までゆっくりと流れ、身体や心にこもった熱をやさしく鎮めてくれるのを感じてください。
不要な感情や思考は、光とともに溶けていくように手放していきましょう。月のエネルギーは感情を整え、深い癒しを与えてくれます。
ー海辺の瞑想
まず、静かな海辺に座っている自分を想像します。波の音のBGMを流しながら瞑想を行なってもいいでしょう。波の音に合わせて、深く息を吸って、長く吐きましょう。吸う息とともに海の涼しさが身体に入ってくるように意識して行います。
この瞑想は、自然のリズムと一体になる感覚を思い出させてくれます。特に水辺が好きな方におすすめです。
ー光のシャワー瞑想
光のシャワー瞑想は、白くて冷たい光が、天からシャワーのように降り注いでくる様子を思い描きます。頭のてっぺんから、肩、胸、腹部、脚と光が通っていくたびに、全身がクレンジングされていくのを感じてください。
この光は、あなたの魂を再生し守るエネルギーです。瞑想後は、まるで温泉に入ったあとのような深いリラックス感に包まれるでしょう。
瞑想がもたらす魂の変化とは?
瞑想を習慣にすることで、魂には少しずつ穏やかな変化が訪れます。たとえば、感情の波に振り回されることが減り、日々の出来事に対して冷静でいられるようになります。また、「何もしない時間」に罪悪感を抱くことがなくなり、静かに過ごすことそのものが心地よく感じられるようになります。
瞑想を重ねることで、「本当の自分」が何を望んでいるのかが自然と分かってくる瞬間も増えていきます。そして、必要以上に頑張らなくても心が満たされるようになり、無理なく心地よい選択ができるようになるのです。直感やひらめきも冴えはじめ、頭で考えるよりも先に「感じ取る力」が育まれていきます。
特別なことをする必要はありません。ただ、静かに自分に戻る時間を持つだけで、魂はちゃんと自分のペースでバランスを取り戻してくれるのです。
まとめ
夏にエネルギーが落ちてしまい、疲れやすいと感じる人は多いでしょう。しかしそれは、瞑想で簡単にクールダウンすることができるかもしれません。
夏の熱気に飲まれそうになるときこそ、あえて立ち止まり、静けさにチューニングしてみてください。それは、自分の中の「魂の声」に耳を澄ませるということ。そこには、冷たくて優しい風が流れています。
この夏ぜひ魂のクールダウンを取り入れて、身体だけでなく魂もやさしく整えていきましょう。