あなたの中にいる本当の「自分」……インナーチャイルドの癒し方

あなたの中にいる本当の「自分」……インナーチャイルドの癒し方

大人になってもうずいぶん時間が経ったという人でも、ふとした瞬間に懐かしいやりきれなさや、どうしようもないいらだち、悲しみに襲われることがあるはずです。
目の前には心を乱すような要素はないはずなのに、突然いてもたってもいられなくなる。満たされない思いに突き動かされる。それは、もしかしたら内に秘めた「インナーチャイルド」の仕業なのかもしれません。

インナーチャイルドとは、人の内側に残された子ども時代の記憶、感傷を意味します。
文字通り内なる子ども、満たされなかった子ども時代の記憶、傷が、年相応に大人になれずにそのまま身を潜めている状態です。
成長し、大人になった自分の中にある子どもの部分を認めるのは難しいかもしれませんが、これを癒し、壁を乗り越えて初めて人は悔いなき人生を歩めるのでしょう。

インナーチャイルドとの対峙は自分を直視すること

あなたの中にいる本当の「自分」……インナーチャイルドの癒し方

インナーチャイルドは時として、人生を刻み続ける現在の「自分」と対立してしまうことがあります。
その多くは、子どもの頃に受けた傷を放置し、癒されないまま過ごしてしまったがために起こるのです。
痛みを認め、傷口を見つめて治療を施すにはどうしても痛みが伴います。怖さを感じる方も多いでしょう。

しかし、インナーチャイルドをそのままにしていては、現在の自分も常に血を流しているのと同じことです。その傷が命取りになる前に、自分を愛し、インナーチャイルドの存在に気付いて、少しずつで構いません。癒すように努力して下さい。

傷ついたインナーチャイルドの癒し方

前に進めないほどの痛みを抱えたインナーチャイルドを癒すには、時間と根気が必要です。無理やり傷口を広げて縫い合わせるような強引な方法を採ってしまえば、ダメージはより強固に魂の奥深くへ潜り込んで行ってしまうでしょう。
傷つきやすい子どものままのインナーチャイルドを癒すには、まず現在の自分を丸ごと肯定する必要があります。
自分の至らないところ、好きなところ、嫌いなところ、なおしたいところ、すべて丸ごと受け入れてあげて下さい。
それがインナーチャイルドと向き合う第一歩です。

心の内部に身をひそめたインナーチャイルドは、裏切らない、傷つけられないと知ってようやく姿を現します。そうしたら、大人になった心で幼い自分を抱きしめ、何が「あなた」を傷つけたのか、具体的な原因を探っていきましょう。
その作業には痛みが伴い、長い時間がかかるかもしれません。
ですが、抱きしめたインナーチャイルドを手放さず、根気よく寄り添ってあげて下さい。どのような出来事があって、あなたが何を感じたのか。
そして、どうしたかったのか。
すべてが明らかになった時、あなたは新しい自分をそこに見出すはずです。

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